植物の進化多様性研究

研究のきっかけと疑問

大学4年生のとき、卒業研究でカワゴケソウという水生植物に出会いました。他の植物からかけ離れた形をもつ、この「川に生える苔のような草」がどのようにして進化してきたのだろうか?このシンプルな疑問を解くべく研究を行なってきました。それから15年、カワゴケソウに対して抱いた疑問は、「カワゴケソウのような変な形態をもつ植物では、なぜ、他の植物には不可能であった進化が可能だったのか」という疑問へと拡大しました。植物の進化と多様性の理解をメインテーマに、劇的な進化を遂げた植物がもつ「進化の制約突破要因」を解明することを目指しています。現在は、水生植物が水生植物に進化できた理由を探探るべく、カワゴケソウ科に限らず、ウキクサ類やタヌキモ科、被子植物全体を対象にした研究を進めています。

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